脱水症を予防する水分摂取のポイント
人の体内は約70パーセントが水分と言われていますが、その水分が減少し、不足してしまうと脱水症状になります。いち早く体内の水分不足に気付いたり、適切な水分補給を行ったり、対処ができれば脱水症状を回避することは十分に可能です。
けれど、対応が遅れてしまうとさまざまな症状を引き起こしてしまうので注意が必要です。脱水症状を起こす理由は人によって異なりますが、主な原因は摂取水分の不足と言えるでしょう。
体内の水分は、特別なことをしなくても日々失われていきます。汗や尿の排出といった形で失われることが多いですが、汗をかいていないからといって、水分を排出していないわけではありません。
また、一日に排出される水分量は体重や年齢、運動量などによっても変わりますし、気温の上昇やストレスといった要因にも左右されます。人それぞれ異なるので、排出した分を補うように水分摂取の量を調整することがポイントになります。
なお、水分補給の方法ですが、一度に多くの量を摂取するのではなく、何回かにわけてこまめに摂ることが大切です。どれだけ多くの水分を摂取しても、一度に吸収できる水分量はコップ一杯程度と言われています。
もちろん、のどが渇いている時に、摂取する水分量をコップ一杯に抑える必要はありません。しかし、口にした水分量がそのまま吸収されるわけではないということは頭に入れておきましょう。
また、お茶やコーヒーといった飲み物には利尿作用があります。トイレに行く回数を抑えたいと水分摂取を我慢してしまっては本末転倒です。お茶やコーヒーの他に水も飲むようにしたり、飲料の量を調整したり、摂取する水分が少なくならないよう工夫するなどして、脱水症を予防しましょう。